「いいだろー。幼馴染なんだから。」
「幼馴染の特権みたいに言わないでくださーい。」
「冷てーな、翼ちゃん」
「はいはい。着替えるから出て〜。」


若干拗ねたように言う龍夜を軽く流して言った。


「え、嫌だ。」
「はぁ⁇」


なんてこと言うんだ、このアホは。
それは、変態発言だということに気づいてないのか⁉
驚きすぎて、喧嘩を売ったような言い方をしちゃったじゃん。


「だから、嫌だ♡」


語尾にハートを付けられても困るんですけど、龍夜サン…?


「てか、昔は一緒に風呂入ったんだからよくね?今更じゃん。」


確かに小さい頃は一緒に入りましたよ、お風呂。
でもあれは、小さい頃限定でしょ、当たり前に‼


「なっ?いいじゃん?減るもんじゃないし。」


減るもんじゃないとか、そういう問題じゃないっ‼


「黙れ、変態龍夜っ。出てけぇっ‼」


ドンっと背中を押して部屋から追い出そうとする…が、案の定ていうか、それこそ当たり前に男子中学生である龍夜はびくともしない。
くそ、この変態龍夜め。