優人side

入学して一週間。海は一言も喋らなくなった。それどころか顔は真っ青で椅子に座ってからピクリとも動かない。大丈夫かな?

「なぁ~、海~?」

「………」

「海~?」

「?」

ぁ、反応した。

「鳥になりたい…」

はっ…?

「鳥?」

「俺は…こんなろくに遊び歩けない牢屋みたいな学校は嫌だぁああ!」

「うわっ!海が大声を!」

「のぅ優人!俺に羽をくれよぅ!て言うかお前なんで寮に入らなくていいんだぁ!くそ!あの馬鹿親父!なんで俺をこんな檻のような高校に!」

「そんなに嫌ならバックレちゃえばよかったのに。」

「そうしたかったさ。出来ることなら…」