海side

「はいはい!帰ってきてあげましたよ~!」

帰宅日付が変わる時間前後。日課。

「海!何時だと思ってるの!」

はい雷落ちた~!

「別にいいじゃんっ、帰ってきてんだしっ。」


「そういう問題じゃないでしょ!

うるさいな。

「んじゃ出てく。」

最近家が面倒。あぁ、早く大人になりてぇ。

「ぁ、ちょっ!待ちなさい!」

「海。」

んっ?

「お、親父!」

「海、お父さんに親父とはっ、言葉遣いに気を付けなさい!」

親父がお袋を静止する。俺は馬鹿なりに知ってる、親父は温厚そうで凄く腹黒い。


「海、お前男子校に行きなさい。」


やっぱりだ。