俺は女が好きだ!

呆然と渡された紙切れを見る俺のもとにやってきた優人は言った第一声。

「何鼻の下伸ばしてんだよ?」

含み笑い。くぅうぅう!ムカつく!優人のくせに!

「なぁ、体はもう大丈夫?話聞いてくんない?」

なんだ話って、別に改まることじゃないんじゃないか?

「ヤダ。」

だってめんどくせえし、今からさっきの怪我したってやつがくるみてぇだし正直もう寮に帰るとこだ。

「好きだ。」

「聞こえない聞こえなーい!って、はっ?いっ、今…なんッ…て…」

硬直……。どういうこと?優人が俺を

「好きだ。」

「はああぁあぁ!?」

え、なんで?優人が俺を好き?どういうこと?親友だと思ってた優人が、俺を好き?

「金とかしょっちゅう借りてて、まともに返せたこともないけど…、俺、海のこと好きなんだ。信じて…」

っておいおいおい!何この展開!いや驚愕以外のなにものでもないね!有り得ねぇ…こういうときの対処法なんか俺の女手解き辞書には乗ってねぇけどつうか乗ってるわけねぇけど!

「取り敢えず、心の整理をさせて…