俺は愛野 海(あいの・かい)見ての通り女遊びに明け暮れるマセ男である!

そんなことをどや顔でいうななんて、いっちゃダメでしょお嬢さんっ!

今日も俺は女の子達に囲まれてカラオケへ行ったのだ!ウホッ、鼻血が出るぜ!

「おーい!かい~!」

向こうにやってくるはまさかナイスバディのお・ね・え・さ・ま!じゃなかったか、幼馴染みの優人だ。

「おぅ。」

まぁ、男にたいしては素っ気ない俺に唯一着いてくる奴。かわいいっちゃかわいいか。

「なぁなぁっ、金かして!」

これがなければ…!

「却下。」

「なぁ~、親友を助けると思ってさ~!」

「別に親友じゃねぇって。」

「っ……。」

この時気づいていなかったんだ、色々なことに。