数日後
家族旅行から無事にかえってきて、匡ちゃんと久しぶりに電話した。



〝旅行どうだったん?〟


『楽しかったぁー!
でも、匡ちゃんと話した方が楽しいよー!』

自分でもなんでこんなこと言ったのか、わからないくらいあたまが混乱してる。



〝そうかそうか!
わかっとるて!
そういえば、明日だよね♪〟


それにこの返事…
ちょっとナルシがはいってる彼になんかおもしろくなっちゃって…


『あはっ♪忘れてた!』


うそ。
忘れるわけない。
匡ちゃんのまえだとなんか自分が自分じゃないような気がする。



『明日は友達と遊ぶって親に言ってるから…
もし、ばれたら大変だけど大丈夫と?』



〝まぁ、なんとかなるど!〟



そんな前向きな彼に
やっぱりいいなって思っちゃう…


『じゃあ、明日はばれないように慎重に行動って感じになるね…』

〝おうよ!
やっとみおと遊べるなっ♪〟


………そんなかわいいこと言わないで?

ほれちゃうじゃんっ‼



そんなことしてる間にあっという間に時間はすぎていき



〝『おやすみ』〟


のあいさつをした。


明日が楽しみだ…



でもね?
本音を言うと…
私じつはナルシがきらいなの。
でも、匡ちゃんだったらなんだか笑えてくるし、おもしろいんだ…

恋すると人って変わっちゃうって本当みたいだね!




このくらいから私はちょっと変わってきた。



それでも、やっぱり親とかにうそだけはつけなかった。



うそって裏切りの行為だと私は思うわけで…



信じてくれてる人に失礼かなって…


やっぱりまじめだわ…
うそつけないってきつい…






自分がいやんなる…


もしそれで、2人の関係がばれてしまったら…?


それで匡ちゃんが犯罪って言われて未来をつぶしちゃったら…?



それに、裏切られたりしない?



つらいよ…




そんな不安でちょっとつらくなった。



でも、明日遅れたらもっとばれそうだから早く寝て、早くおきないとっ!



不安と期待でいっぱいだった。


それでも私は目をとじた。