龍神族【完】



「…………何よ…………これ」


そう思うのも無理はない

村は建物さえ、一切焼けて
黒い煙をあちらこちらから出していた

人さえ見つける事が出来ない


「襲った人間もいないようだな」

「終わった後?」

「そのようだ」

少女はその場にペタンと座りこんでしまった

「大丈夫か?ーー、」

「もっと早くにきずけば」

「お前はまだ子供だ、無理もない」

「っ!」

「瓦礫の中を探そう、まだ生きているかもしれないだろ?」

「…………えぇ」

そう言い一匹と一人は瓦礫の中を探しまわった