大した重さもない通学鞄を肩にかけ直し、俺はまた歩き出した。



空から降り注ぐ、陽の光が眩しい。



顔を下に伏せ、ポケットに手を突っ込んで歩く。




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『次はー、緑ヶ丘ー。緑ヶ丘ー』



電車のアナウンスを聞き、俺は立ち上がった。


今日、何の授業があったっけ。


どうでもいいようなこと。

俺はそんなことを考えながら、窓の外を眺める。


とりあえず、


「だるい…」


ふわぁ~~っと欠伸をした、その時だった。