「うっ、ひっく、ごめん。ありがと。……リオウお願いしてもいいかな、………私を護って!!」



リオウは少し微笑んだ。



「ああ、当たり前だ。」



リエルの目から涙が溢れていた。



――五歳で兄をなくし、たった一人で八年間生きていた。



どこからともなく聞こえた声に導かれ、王都でリオウに出会った。



『…君が運命なんだから……。』



すべて……運命なんだから。



もう一人じゃない。



「行こう、リオウ。」



「ああ。」



運命を歩んでいこう。