ヒカリ

「リオウ、男の子は泣いちゃだめだよ。」



「リオウも来ればいいじゃない!」



リエルはまた微笑んだ。



「転送呪文。」



「えっ!?」



振り替えるとリオウが顔を赤らめてこちらを見ていた。



「転送呪文、リオウは使えるだろ。リオウの魔力なら三人一気にできるんじゃねぇの♪」



ガロウの言葉を聞くと、リオウが笑いだした。



「ははっ、はははははっ!!」



「あんたとガロウにも感謝しないとな。」



リオウは顔を赤らめて言った。



(もしかして……)



リエルとガロウは同じことを考えた。



(忘れてた?)



そう思うと可笑しくなった。



「フフッ、あはははっ!」



(召喚士が……。)



(転送呪文忘れるって……。)



「ククッはははははっ!」



三人はひとしきり笑った。



「ふぅ、さて作戦会議をするよ!」



リエルが言った。