ヒカリ

「ふっ二人だけ!?馬鹿を言うな、あんたを僕から離すことはできない。」



「それにそいつと二人だけなんて………。」



頭を抱えるリオウにリエルは言った。



「大丈夫、回復魔法覚えたから。」



そう言って微笑んだ。



「俺様も女一人位護れる!」



ガロウは自信ありげに言った。



「嫌なんだ、僕の知らない所で大切な人が傷つくのは。」



「……もう嫌なんだ。」



リオウはそう言い泣き崩れた。



「あんたの兄さんが死んで、ずっと…あんたがたった一人で死んでしまわないか気が気じゃなかった。」



「おっ「俺の命の代償にリエルを妹を護ってほしい。俺は呪いに侵された、もう長くないだろう。だから、頼む。」そう言ってあの小屋を出ていった。」



「っ!!!?」



「だから、護りたいんだ。」



リエルは悲しくもなり共に嬉しくもなった。



(……私の知らない人までもが、私を護ろうとしてくれていた?)