「えっ!」



「なぁいいだろ、リオウ。」



「だめだ。それに何故名前を…。」


「リオウが契約をかわした時に表と裏が別れた。」



「俺様は裏だ。」



「裏って、リオウは表なの?」



「だから何故現れた。」



「殺っちゃうんだよ、リオウの大切な者を。」



大切な者、それは……



「リエル?」



「ご名答!」



「でも気に入ったって?」



「そうだよ、リエル。」



「君はリオウに護られてるんだね。」



「だったら俺様も護ってやる。」



「なっ貴様!!」




リエルはすこし考え、口を開いた。



「……連れて行こう。」



「あんた馬鹿なの?」



「私が運命なら、この人は必ず導いてくれる。」



「それに、表と裏ってだけで同じなんだと思うの。」



「なら決まりだな。」



「俺様はガロウ、魔神に逆らいお前を護ってやろう。」