そして見開かれる彼の瞳。 その瞳にはより鮮明に彼の愛する人の姿が映される。 「どう.....して―――」 最後の最期。 絞り出されたのは疑問。 彼は最期まで彼女の涙の理由を理解することが出来なかった。 彼は、エルドレは最期まで疑問を抱えたまま静かに瞳を閉じた。 ―――......。 攻撃が止み静かになった世界。 二度目の世紀末を迎えた世界に、再びの平穏が訪れた。 .