「……引っ越すの、いつ?」 震えながらもそう聞いた。 ちゃんと、別れの日を知りたかったから。 波留は、決して私の手は握らず、 銀色に輝るリングをつけた自分の手をぎゅっと握りしめた。 「…明日だよ。」 本当の最後だったんだ…。