お父さんもお母さんも美形なのにわたしだけが不細工。 両親からもらった大事な顔なはずなんだけど、美形とは言えない顔つき。 お母さんの栗色の髪の毛とお父さんの金色と水色のオッドアイは受け継いでいるのにね。 「萌愛は制服が似合うし、可愛いすぎる…」 「ま、俺等の妹だから可愛くて当然だろ」 突然目の前でされた、優兄と春兄の会話にわたしは顔を歪ませた。 『春兄や優兄がかっこよくても、わたしは可愛くない』