恋人は彼

冷静な対応で昴は答える。


「はぁ~。昴、もういい。」


愛恵は、ため息混じりで諦めモードに

なっていた。


「お前は、何年私の専属してるだ!

まったく。」


「昴は、知らないじゃないの?」


「柚希!しゃべるな!」


愛恵はそういって、会場をでて

駅に向かった。


駅に着くと、諒がベンチに座って

ボーっとしていた。


「桜沢君?一緒に帰りませんか?」


愛恵は声をかけると諒は抱きついた。


「離れて下さい。ここを何処だと

思っているですか?」


愛恵は、少し顔を赤くして

手で身体を押し返した。


「なんで来たんだよ。ライブは

どうしたんだよ。」