「ごめんね苺ちゃん。まさか、こんなことになるなんて…」 龍二は上目遣いで苺を見上げる。 苺はハンカチで顔を拭うと 「いいよ、別に」 ドキドキして赤くなった顔を隠して言った。 「でも…顔、痛いよね?保健室に行こう」 龍二はそう言って苺の左手を掴んだ。 「え、でも…」 「早くしないと、昼休み終わっちゃうよ?」