「りゅ…じ…くん…。顔…痛い…」 「え!?あ、ごめん!」 龍二が苺の背中からどいた。 苺はゆっくり起き上がった。 「もう、だから手離してって言ったのに」 苺はアスファルトに滲んだ血を見て呟いた。 龍二を振り返ると、彼は悲しそうな顔で俯いている。