表には、よほど急いでいたのか走り書きでそう書かれていた。 見てもいいか不安は残ったが、苺は紙を開いた。 【俺と妻にもしものことがあったら娘を頼む。】 たった一文だけの紹介状だった。 苺は訝しげに思いながら紙をたたんだ。 両親が死んだ今、苺にはこの父の知り合いと思われる人物を訪ねるべきなのだろうが、苺にはどこへ行けばいいかわからなかった。 「…これ、どこに行けばいいか書いといてよね」 苺は紙をポケットに入れ、再び片付けを始めた。