「じゃあ、秘密ね」 龍二はそう言って起き上がった。 苺は慌てて龍二から目を逸らす。 「僕と苺ちゃんの同居は家族だけの秘密だからね」 耳元で囁いて、龍二はベッドから出て行った。 結局、本音を打ち明けてしまったが、その結果として秘密となったのだからまぁいいか、と苺は納得したようなしていないような気持ちでベッドから下りた。