「だって、龍二くんは人気者でしょ?そんな龍二くんと同居してることがばれたら、女子が黙ってるわけないじゃん」




 苺は女子の怒った顔を想像して身震いした。





「じゃあ僕も怒られちゃうかなぁ」




 悲しそうな顔で言う龍二に、苺は不信感を抱く。




「なんで?」



「なんで…って…まぁいいか」



 龍二は意味ありげに微笑むと、「鈍いって罪だよねぇ」と枕に声をかけた。