「こ、ここに住んでるんですか?」 苺は恐る恐る聞いた。 「そうだよ、香坂は何の用?」 出現者はライオンの口に鍵をズボッと差し込みながらそう質問した。 「えっと…なんで私の名前を知ってるんでしょう?」 苺が聞くと、出現者はクスクス笑った。 「まだ入学式で会ったばかりだけどさ、僕のこと忘れちゃったんだ?」 確かに最近高校の入学式が終わったばかりだ。まだ高校には三回しか行っていない。 苺の記憶にあるクラスメイトといえば、友達になった楠木英玲奈(クスノキエレナ)くらいだ。