やだよ、と苺は言った。 「あ?」 「龍二くん、あたし、あたし…」 言葉が続かない。 苺は息を吐き、 「初めてのクリスマスだから、デート行きたい」 と言った。 龍二が振り向く。 「言うと思った」 「龍二くん、あたしのこと嫌いになってたりなんかしないよね?」 答えが聞きたい。 だが聞くのが怖い。 苺は胸の前で左手を握りしめる。