「大丈夫」 苺はクローゼットの中に顔を入れた。 下に置き去りにしてしまったキャリーバッグの中の服は全て入れられそうだと考えていると、後ろに気配を感じた。 バッと振り向く。 「え」 すぐ目の前に龍二がいた。 「少し…じっとしてて?」 龍二が囁く。苺は呼吸をすることさえ忘れた。 「…あの…?」