苺は、クラスの一軍女子の家に龍二が行くと想像してみた。 自分は、龍二のその日喋ったりできない。 「そんなの、嫌」 苺が言うと、龍二の華奢な腕が伸びてきた。 「苺ちゃん、それはね――」 その時だ。 「着きました」 いつもの目的地、コンビニの駐車場に車が停まっていた。 「ねぇ、龍二くん。さっき何言いかけたの?」 苺が聞くと、龍二はクスクス笑った。 「放課後、教えてあげるよ」