苺は自分が上げた変な声に、恥ずかしくなった。 「ひ、膝っ!?」 「今、変な妄想、したでしょ??」 思考回路を完全に読まれているよね。 苺はそんなことを思いつつ 「してないよ」 と答える。 「ふーん?」 龍二は、苺の答えに大人びた声を出した。 「で、膝、貸してくれるんだよね?」 そんな風に聞かれたら、嫌だなんて言えない。