「やめてよ…っ」 苺は声を上げた。 「だったら…」 龍二が声を潜める。 「え?」 「だったら、僕に言えよ…」 酒を飲んでもいないのに、ドSな龍二が頭角を現し始めた。 「い、言うって…何をよ!?」 「好きって、言えよ…」 苺の胸がドクンッと大きな音を立てる。 「ん…」 首筋のくすぐったさに、苺は声を漏らした。