ドンッ 頭が何かに打ち付けられた。 視界に映るのは、龍二と天井だ。 「ちょ…」 「僕の言うこと、冗談としか思ってくれないんだ?」 龍二の寂しそうな顔に、胸が締め付けられる。 「僕、本気なんだけど?」 彼の華奢な手が苺の首筋を撫でた。 「あり得ない!」 「もう少し、僕のこと信じてよ」