苺は龍二を見上げた。 「風邪なんか、ひいてないんだからっ」 「素直になりなよ」 龍二が呟く。 苺は龍二から目を逸らした。 「き、着替えてくる!」 龍二の意見は聞かないと決め、部屋の扉に手を掛ける。 「ダメって言ってるでしょ?苺ちゃん、日本語わからない?」 龍二の華奢な腕が苺の体に巻きついた。