真澄は悪びれた様子もなく謝ると、苺の腕から手を離した。 「苺の為だったから、逃げ出したんだな」 龍二が頷くのが空気の動きでわかった。 苺は、逃げ出した、の意味がわからなかったが、おそらくは彼がびしょ濡れだった理由と関係があるのだろうと思った。 「…こんな純粋な女を汚すのはどうかと思うんだけど」 不意に真澄が呟いた。 「え?」 「なんならさ、俺が送ってってやるよ」 苺と龍二は顔を見合わせる。 「同居、してないんだろ?」