カノジョが僕の前から消えたのは、その次の日だった。


僕の部屋の机の上には

「ホットミルクを作って待っててね」

とだけ書かれたメモが残されていた。






大学にも来ないカノジョ。

連絡は通じない。



理由がわからないから、なす術もない。



少ししてから風の噂で、大学を辞めたらしい、と聞いた。




僕はただひたすらに、毎日ホットミルクを作った。



カノジョは気分屋だから、ある日ふらっと僕の元に帰ってくるかもしれない。