俺は運が悪い。






高校に入学し、学校生活にも慣れた矢先、悲劇はおこった。



「お前どこ歩いてんだよ。小学生か」




両手を広げ、俺が歩いているのは、田んぼと溝の間にある小さな段。



よく田舎の小学生がしてるあれ。



「大丈夫だってぇ…よっと…っ!」



ドンっと鈍い音がして、俺は溝に落ちた。





「ほらな。ばか」



「いってぇ!!しかもここ深い!!」