「あれ、クラス違っとったッ!」


一々びっくりさせんなよ。
知らない男の声。変声期前のハイトーンな声。
…違うクラスの人か。
人が読書してると言うのに……


一旦閉じてしまったページをもう一回開く。
はぁ、何時もより早く騒がしくなってきた。
私は赤がメインの眼鏡をかけて、本をもう一回開いた。