クラス中の視線が集まったのは、俺の声が大きかったからじゃあない。
近くにいた女子が頬を赤らめながらひそひそやってるのは……
「おまっ…公衆の面前でそういうこと言うなよっ!」
爽やかな笑顔で、さらっと話すコイツのせいだ。
「え?何?なんで?」
クラス内のどよめきも、俺の怒りの原因もわかっていない歩。
「ダイスケが聞いてきたから、答えただけだよ?」
「聞いてないからっ!
…てか、何?おまえ、つき合ってもないのに、そういうことはしてるわけ?」
「“そういうこと”?……ああ、キ…「言わなくていいっ!」
あーっ、もう。
ひしひしと突き刺さる女子の皆様の視線が痛い。
できることなら、今すぐ教室から抜け出して話をつけたいところだけど……
悲しいかな、あと数分後にはチャイムが鳴るのさ。
「大丈夫だよ?ちゃんと“つき合う”ことを前提にしてるから。」
「はぁ?」
「無理矢理してるわけじゃない…し?合意の上って言うか……」
「“どこまで”の話をしてるんだよっ」
「どこって……」
「あーっ、もういい!
わかったから、もう言わなくていい!!」
「……??」

