そんなこんなで、月日は流れ……
幼稚園を卒園して小学校に上がっても、歩と俺は一緒にいた。
勉強もスポーツも。
集団生活も。
“猫好き”以外の点においては、すべてを完璧にこなしてしまう歩。
相変わらずみんなのアイドルだったけど、アイツの中で俺の“位置付け”が変わることはなく。
気づけば“親友”と呼べる関係になっていた。
だから、なのか……
みんなは、歩の本当の姿を知らないまま。
“王子様”だなんだ騒ぎ立てて、遠巻きに眺めては想像を膨らませていき……
ちょっと突飛な言動を起こしても、すべてが美化されて許容され……
非の打ちどころのない完璧男子“風見歩”が出来上がってしまった、というわけだ。
そして、
現在も………

