「ダイスケくーん?みんなと一緒に遊ぼう?楽しいよぉ?」 部屋にこもって外に出ないどころか、誰とも口をきかない俺に、 担任のユリコ先生も、さすがに困り果ててたっけ。 でも…… 「イヤ…なのね?」 無言で首を振る俺に、それ以上は何も言ってこなかった。 そんな日々がしばらく続いた、ある日のこと。 いつものように、部屋の隅で1人で遊んでいた俺に、 「ねぇ、」 近づいてきた“誰か”。 「くろいのとしろいの、どっちがすき?」