―12years ago― 「はい、みんな~。 新しいお友達のダイスケくんでーす。仲良くしましょうね?」 『はーいっ!』 無駄に明るい保母さんの声に、元気なお返事をする子供たち。 向けられる好奇心いっぱいの瞳がなんだかすごく怖くて、俺はただ俯いていた。 落ち着かなくて。 逃げ出したくて。 ……こんなとこ、来たくなかったのに。 そればっかり考えてた。