二人の進む道

撮影場所に着くとすぐスタッフさんがやって来た。

「お早いですね。予定ではもっと遅くなるかと。」

『早く終わらせたの。明日からライブも始まるので。』

「そうなんですか!」

一緒に控え室に行って、CMのコンセプトを説明してもらった。レイと私は恋人同士って設定で、撮影場所はな、なんと本物の高校!今日のためにお休みなのに生徒さんには来てもらったんだって!ありがたや!

「では、声をかけるまで制服に着替えて待っていてください。」

渡された制服は一般的なブレザーだった。チェックのスカートに青のワイシャツ。ネクタイだ!ん?ネクタイ結べない(>_<)

"コンコン ”

『は~い?』

「よお、姫乃!」

レイだぁ~。

『レイ~っ!!』

私はレイに抱き着いた。

「なっ?!どうした?」

急に飛びついてきた私に驚きつつも、しっかり抱きとめてくれるレイ。

『ネクタイ結べないの(>_<)』

「ったく。ビックリさせんなよ!ほら、貸して?やってやるから。お前、ネクタイしたこと無
 いのかよ。」

わーい!レイ優しい!私はすぐにネクタイを渡した。

『ないもん!うちの中学リボンでしょ!』

「確かに。女子はリボンか!」

レイにネクタイを結んでもらいながら話し続けた。近いからドキドキする!レイたちのグループはみんなハーフだから巧たちとは違うカッコよさがあるの。

「今度こそ姫乃と同じクラスになりてえなぁ~。」

『レイとは1度もなってなかったね。高校は一緒になれるよう理事長にお願いしとくわ。』

「おう!できたぞ。じゃあ、俺は着替えてくるから。」

レイが部屋を出て行ったあと少し待っていると、スタッフさんが呼びに来てくれた。