「その子の事、もっと大事にしてあげてください。たくさんわがまま聞いてあげてください」

これ以上ここにいるのが辛くて、私はそれだけ最後に言うと、階段に走る。

李苑君を背にして。

自分の気持ちにもやもやした物だけを抱えて。

ただその場から逃げだすみたいに・・・・・・・