「あれ、そのぬいぐるみはー?」

「えへへ。李苑君に取ってもらったんですよー」

「へー。李苑君やるじゃないー」

たしたしと肩を叩かれる。

「そんな事より魅那さんはどうだったんです?」

俺の返答に魅那さんは遠い目。

それが何よりも雄弁な答えなのは明確。

「それ以上は酷ってもんだ」

呆れた様な兄さんの言葉。

うん、やっぱりね。