ギリギリで席につく私は
一番後ろの席に座るために
後ろのドアをあけ…
「うぉっ!」
『うわ!ごめん!』
一番後ろの席の男子が
ドアに体重をかけてたらしく
よろけたので謝った。
「あー、俺もごめん、」
少し笑いながら言う彼は
ゆるいパーマがかった感じの髪で
私は大人な雰囲気を感じた。
席についてすぐくらい
ホームルームがはじまり、
前の席の美優が話しかけてくる。
鎌田 美優-Kamada Miyu-
中学の塾が一緒で、
無事に合格し、同じクラスに。
胸のまでのストレートな黒髪
細い体型は私の憧れである。
「なぁ、聞いた?」
美優はにやけて私に聞く。
