「麻希!デートだから先帰るね!」
「えっ!?優衣ちゃん!俺と言うものがありながら…って、行っちゃった。」
放課後、優衣は速攻で帰っていった。悟も、優衣のこと好きなのにチャラい格好してるから本気だと思われないだよね、馬鹿だな。
「よし、麻希。俺とデートしよう。」
「えっ、やだ。」
「冗談冗談。どうせ、今日一日ですごいストレス溜まったんだろ?カラオケでも行こうぜ?」
本当、よくわかってる。確かに今日一日ですごくストレス溜まってた。
カラオケか…。歌えば、すっきりするかな?
「うん!行く!」
「じゃあ、行くか。」
「麻希ちゃん、カラオケ行くの?
俺も行きたいな。」
声をかけてきたのは、神田くんだった。さっきまで女の子たちに囲まれたのに。なんで?かわいい女の子たちと遊べばいいのに。なんでわたしに構うの?
「………えっ?いや、でも……。」
「ほら、行こう?ね?」
「麻希、今日は先帰ってくれ。
夜メールするし、デートは明日行こう!」
「ん、じゃあまた明日ね……?」
悟の顔がすごく真剣だったから先に帰ることにしよう。まぁ、カラオケは明日でいっか。悟の奢りで!
どうせなら、優衣も誘おうかな?
