16歳。といえば俺らの年齢だけど……だから何? って感じだよな。 それ以外に、何かあるか? 「んー……」 何気なく部屋の中を見回す。 と、そこで見つけたのは、信吾からもらった神話の本だった。 ……あ。 もしかして、この本の16ページ? 本を手に取り、パラパラと捲っていく。 「あ……」 ……そこに書かれていたのは、東西南北を守る四聖獣の絵図。 そして四聖獣の中心に居るのは【 黄龍 】という、黄金に輝く竜。 近くには、汚い字のメモ書きが貼られていた。