少し笑いながら言う田中。
え?あたしは口に出した。まじまじ!!!と言う田中とあたしに
担任はまたもや注意をしてため息をもらしていた。
あたし達って意外と気が合うなぁ。


「俺等、気ィ合うよなー。」


『ぶっ。』


「何、笑ってんだよ?」


「まったく同じ事考えてた。』


「まじかよ?」

小さい声で笑いながら話すあたし達。
また隣になれたらいいなって心の奥でお願いした。
これから起こることを何も知らないまま。



今でも思う。
あたしがもうちょっと田中にとって大きな存在だったら…
後悔の言葉は、今日もあたしを苦しめる。
戻れない過去に戻りたいと願い、叶わない夢を必死に描き続けてる。
「無理」だって分かってる。
分かってるから、わざと知らないフリをする。



そして、また君を想う。