神様の馬鹿やろうー！！！
手の中にある小さな紙、運命の紙を開いたあたしは
心の中で神様を恨んでる。
いや、神様は悪くない。
自分の運のなさに呆れる。
14分の1の確率。
当たらなくてもしょうがないのかなぁ…。
小さくため息を漏らした。


「知ってる？ため息つくと寿命が縮むらしいよ？」


あたしの肩にあごをのせ、嫌味をゆうのは明美。
あたしは口を尖らせ、明美をにらむ。
『ため息なんてついてないしー。』と独り言の様に口にする。
席替えはこの休み時間の後。
田中の隣もこの休み時間で終わる。


「そんなに田中が好き？」


苦笑気味の明美があたしをからかう。
あたしは驚きのあまり、明美のほうへ目をやる。
顔が熱い。


「やっぱりねー、そうだと思った。」


こいつ～…、かまかけたな？
くそー…あたしって田中が好きなんだ…。
明美はあたしの前に小さな紙を差し出した。


『何ー？』


あたしは紙に目をやる。
そして、思わず息を呑んだ。
7番…って田中の隣じゃん！！！！！


「えへへー、いいでしょ？」


『明美！一生のお願い！交換してー！』


「実は、あたしもそれを頼みにきたんだ。」


へ？あたしは自分の隣が誰かまだ知らない。
というか、それどころじゃなくて誰にも聞けなかった。


「梨華の隣、溝口じゃん！？変えて！」


あたしの隣、溝口君なんだ…。
明美ったら本当に面食いなんだな…とか思いながら紙を交換した。
それが裏目にでるは思わずに。