吹き荒れる突風は勢力を弱め、煌めく稲妻は姿を消す。
燃え盛る炎は煙となり、荒れ狂う獣達の姿は霞み無に返る。
「リッカ!?」
暴走していた魔法が一瞬にして止んだ。
それが意味する事、それは術者であるリッカの身に何か起きたと言う事だ。
「無駄だよ。何度名を呼ぼうと彼女は目を覚まさない」
「っ……」
振り向けば、力無く地に倒れるリッカの姿。
微動だにしない彼女を見下ろす柴架は嫌味に笑いながらミヤビへと視線を移す。
「さぁミヤビ、残るはお前只1人だ」
剣を握る両手に力を込めるミヤビはその言葉に息を呑む。

