吹き荒れる突風に舞い上がる砂埃。
それは渦を巻き竜巻と化する。
高い樹木に雷は落ち、裂けた樹木は崩れゆく。
燃え盛る炎は家々を燃やし、高温の熱湯が降り注ぐ。
「何の知恵も無い無意味な魔法など、頭脳派のお前らしくもないぞリッカ」
召還された獣の攻撃を容易く交わした柴架は一気にリッカとの距離を縮める。
「ひっ……!」
目の前に現れた柴架に驚くリッカ。
咄嗟に魔法を発動させるが間に合わない。
首をガシリと掴まれ、苦しさと恐怖が入り交じる。
見開かれた瞳には涙が浮かんでいた。
「リッカ!」
暴走する魔法を何とか交わして来たミヤビは柴架に斬りかかる。
しかしそれは全く当たる事は無い。
掠り傷すら与える事はできなかったが、リッカを救う事はできた。
リッカを背に護りながら柴架を警戒するが、暴走する獣がミヤビの身を襲う。

