noir papillon



どこか怯えた様子のシンリの覗くスコープの先に映るのは、1人の幼い少年の姿。


橙色の髪をしたその少年。


シンリの覗くスコープを真っ直ぐ見つめる彼は何処かシンリに似ているような…




 「…どう…して……どうして……」


少年から目を離す事のできないシンリ。

身を震わせながらその姿を瞳に映し続ける。




 「…しゅぅ……秀也(シュウヤ)……」


誰かの名を呟く彼女の瞳から零れる雫。


一筋の滴は頬をつっと伝ってゆく。