「………なーんて、あったらいいのにな」


今の妄想は、親友の実衣によって語られました。




「早く王子様現れてほしいナ。あたしだけの王子様」





実衣(みい)は、いつもこんな感じで

王子様が現れるのを夢見ている15歳。





あたしは、そんな実衣の親友でありお世話係の花菜(はな)。