あたしが小さい頃は、こんなうるさくなくて

むしろ逆で

いいたいこともいえない女の子だった。


そんなとき
ママにこんな話を聞いた。



『さくらんぼの…妖精?』




『そうだよ実衣。
その妖精は二人いて、双子の男の子と女の子なの。


女の子はキラキラした世界へつれていってくれて

男の子は幸せの国につれていってくれるのよ』